慰安婦問題と日韓関係と神の摂理

 先日、元朝日新聞記者の長谷川熙(ひろし)氏の講演を聴く機会があった。

 

 2015年末に出版された『崩壊 朝日新聞』(ワック刊)で、朝日による慰安婦「虚偽報道」の真相を明らかにした長谷川氏はまさに“時の人”。

このところ、保守系オピニオン誌の対談などで引っ張りだこだ。


 朝日は2014年8月、慰安婦問題について虚偽報道があったと発表したが、明確な謝罪をせず、真相の解明も行わなかった。

そうした姿勢に絶望した長谷川氏は、半世紀以上にわたって記者活動の拠点とした朝日との関係を絶ち、自らの手で真実の究明に乗り出したのだ。


 長谷川氏は講演の中で、「朝日の記者と言っても1000人単位でいるけれども、基調はマルクス主義だ」と指摘。朝日の中のマルクス主義者たちは、旧日本軍の“悪事”であればウラを取ることもなく“事実”と信じ込む「パブロフの犬」のようだとした上で、そうした姿勢が慰安婦「虚偽報道」を引き起こしたと分析していた。


 慰安婦問題は、20年以上にわたって日韓関係をギクシャクさせる要因となってきた。長谷川氏の解説を聴きながら、おぼろげだった日韓関係悪化の構図が、私の中ではとてもクリアになった。


 家庭連合では、人類歴史を導いておられる神の摂理において、日本と韓国には極めて重要な使命があると考えている。逆に言えば、神の摂理を妨害するためには、日韓関係を悪化させるのが非常に効果的なのだ。その日韓分断の先頭に立ってきたのが、神を否定するマルクス主義者(共産主義者)であるという説明は、個人的に腑に落ちたのである。


 さらに言えば、朝日が家庭連合(統一教会)に対して、とりわけ厳しい報道を行ってきたのも頷ける。教祖・文鮮明師は、国際勝共連合を創設し、共産主義撲滅のために心血を注がれた。当然ながら、日本の共産主義勢力は家庭連合を目の敵にし、それが朝日による家庭連合バッシングに連動してきたのだ。家庭連合の負のイメージの大半は、朝日によるネガティブ報道によって形作られたと言っても過言ではないだろう。


 講演後の質疑応答で、参加者から「朝日は変わると思うか?」と問われると、長谷川氏は「変わらないのではないか」と答えていた。「虚偽報道」を認めて以来、部数減に歯止めがかからないと言われる朝日だが、この国のためにも、一日も早く過去の呪縛から解放されることを読者の一人として祈っている。

三苫義雄

mitoma@ffwpu.jp